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思春期の頃は、非凡であることを願っていました。 もがけばどこかに才があり、それがいつかは花開くと ただ純粋に信じていました。 けれど、またその一方では平凡でありたいとも願っていました。 日常で目にする『普通』に底知れぬ強さを感じ、その強さに憧れていました。 単純に、ただ単純に『強くなりたい』と心から願っていました。 流れに身を任せるように、 その時々の自分の臭覚に寄せ集めの理由をつけて、 今ようやくここに居るような気がしています。 願っていたはずの日々はまさに単純で、 しかし此処にも唇を噛み堪える悔しさや、 涙も出ない悲しさや、 見過ごしてしまいそうなほどの小さな喜びが溢れています。 もう前のようにがむしゃらに『強くなりたい』とは願いません。 今は『良い最期を迎えたい』と願っています。 生活すること以外は何も考えない日々を続けていましたが、 もうそろそろ三十路を迎えるにあたり また色々想ってみるのもいいかなと考えています。 頭でっかちにならない程度に。 #
by watashinote
| 2010-07-19 03:17
| 夏
読書は好きじゃない。 でも読む。 1月はダラダラしてたから 読んだのは4冊だけ。 有吉 佐和子『恍惚の人』 池永 陽『走るジイサン』 池永 陽『そして君の声が響く』 栗田 有起『オテル モル』 小さい頃は好きだったけど 大人になったらマンガの方が面白くて 読めない漢字が出てくることも 絵がないことも おもしろいと思えなかったことも いろんなことが私を本から遠ざけた。んだと思っている。 うちのご主人は出逢った頃から本ばかり読んでいて いつもバッグには本が入っていて 部屋にはウソみたいに本が重なっていて 出先で見かけた古本屋には必ず「入っていい?」で 気付いたら私もつられてなんとなく読むようになっていた。 読むことで何かが身に付いたとか何かを吸収したとか 頭が良くなったとか、そんなのは全く感じないけど、 本屋に行けば「これ読みたい」と思ったりする。 「これも運命」と買ったりする。 おもしろかったらニヤける。 趣味とまでは言えないけど 娯楽を見つけられたような気がして なんだか悔しいけどご主人にはカンシャしている。 そんなご主人は今、確定申告用紙に向かって 説明が不親切だと一人キレている。 ナンダ。 #
by watashinote
| 2009-02-01 23:39
| 冬
いろんなことを経験しすぎた2008年も終わり、 今後もいろんなことがあろう2009年が始まった。 リストラ予告され、会社を辞め、入籍し、新年を迎えた。 断られて断られて、 1月26日から一ヶ月振りに働くことになった。 辞めてからの3週間久々にいっぱい考えたぶん、 内定をもらってからの一週間、ひたすら何も考えないように 何もせずに過ごした。 仕事があるって素晴らしい。 休日最終日の今日は、夫の地元の懇親会にお呼ばれした。 ユリの花の入った高そうな大きな花束と素敵なプレゼントを渡され、 『懇親会』だけではなかったことを知った。 仕事明け、夜勤明け、 出産間近、 明日も朝から仕事、 みんなそれぞれ大事なことを抱えながら。 笑顔の「おめでとう」をもらった。何度も。 私はこれといってなんの取り柄もない人間で、 お世話になった沢山の人たちに何か返したいのに未だに何も返せないまま、 おまけに年末には仕事も無くして、 でも、 長年想った最愛の人と家族になることができて、 それと共に家族も友人も増えて、 すごく幸せだ。 ものすごく幸せだ。 明日から始まる新たな日々を経て、 いつか感謝の気持ちを伝えられるように、 とりあえず2009年頑張ろうと思う。 今日この日のユリの香りを忘れずに。 ありがとう。 #
by watashinote
| 2009-01-26 00:30
| 冬
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